水漏れは音で判断できるって本当?音の種類や直し方を解説
水道やシャワーを使用した際、異音がすることはありませんか。実は、この音を聞き分けることで、水漏れの早期発見と対処が可能です。そこで本記事では、水漏れを示すさまざまな音の種類や、その具体的な対処法についてくわしく解説します。普段の生活で気づきにくい音もありますが、知識を持つことで迅速かつ的確に対応できるようになります。
音で水漏れは判断できるのか
水回りにトラブルがあると配管内から異音がすることがあります。たとえば、配管に物が詰まって水が流れなくなると、通常とは異なる音がしますし、詰まりが原因の場合、ゴボゴボとした音や、流れが悪くなったことで発生する低い唸り音が聞こえることがあるのです。
また、原因によって聞こえる音には一定のパターンがあります。これらの音を早期に発見し、問題の特定と対応を迅速におこなうことが大切です。音による早期発見は、大きな被害を防ぐために非常に有効な手段となります。
主な音の種類と直し方
水回りにトラブルがあるとさまざまな異なる種類の音が発生します。ここでは主な音の種類とその対処方法についてみていきましょう。
ドンッといった衝撃音
この音は「ウォーターハンマー現象」と呼ばれるもので、水圧の急激な変化によって発生します。水道を閉めるたびに大きな音が発生するため、配管が故障しているのではないかと不安になることがありますが、基本的には故障ではありません。
この音を軽減するためには、蛇口をゆっくり閉めることを心がけましょう。急激に蛇口を閉めると水圧が急上昇し、ウォーターハンマー現象が発生しやすくなります。そのため、ゆっくり閉めることで音を防ぐことが可能です。
また、水圧調整機器の設置を検討してみてもいいでしょう。水圧を安定させる機器を設置することで、急激な圧力変化を防ぎ、音が気にならなくなります。
キーンといった振動音
この音は蛇口の部品であるパッキンの劣化が原因で発生することが多いです。パッキンは消耗品であり、時間が経つと劣化します。そのため、パッキンの交換をおこないましょう。劣化したパッキンを新しいものに交換することで、振動音を解消できます。パッキンの交換は比較的簡単な作業なので、自分でおこなうことも可能です。
ゴボゴボという音
この音は水道管内に溜まった空気が水と一緒に出てくることで発生する音で、故障ではありません。時間が経てば自然に音はなくなりますが、早急に対処したい場合は、しばらく水を出しっぱなしにしてみましょう。蛇口を開けて水を出し続けることで、管内の空気を全て排出できます。これによりゴボゴボ音を解消することが可能です。
シューという音
この音は水道管に亀裂が入っている可能性があるときに鳴る音です。一般的に、水道管の寿命は通常10〜15年といわれていますが、凍結や地震によって寿命が平均よりも短くなっている可能性もあります。そのため、早急に業者に相談してください。
水道管の亀裂は深刻な問題であり、放置すると大きなトラブルに発展する可能性があります。最悪の場合、リフォームが必要となることもあるため、すぐに専門業者に相談して修理を依頼することが重要です。
ガタガタといった音
この音は水道管の部品が緩んでいることが原因で発生します。緩んだ部品が振動することで音が出ているのです。そのため、ナットやボルトを締め直しましょう。緩んだナットやボルトを締め直すことで、振動音を防げます。定期的にチェックして、部品の緩みを早期に発見し対処することが大切です。
改善されなければ水漏れ修理業者に相談しよう
上記で紹介した対処方法を試しても改善されない場合、水漏れ修理業者に相談する必要があります。その際、信頼できる業者を選ぶためには以下のポイントに注意しましょう。
水道局の指定工事事業者を選ぶ
水道局の指定工事事業者とは、水道局から正式に認可された業者のことです。指定工事事業者は、技術や知識が一定の基準を満たしているため、安心して依頼できます。水道局のウェブサイトや電話で指定工事事業者のリストを確認し、その中から選ぶようにしましょう。
見積もりが明朗会計の会社を選ぶ
修理費用が不透明な業者に依頼すると、後で予想外の追加料金を請求されることがあります。そのため、見積もりが明朗会計の会社を選ぶことが重要です。事前に詳細な見積もりを提示してくれる業者を選び、作業内容や料金についてしっかり確認しましょう。また、見積もりの内容に不明な点があれば、納得がいくまで質問することをおすすめします。
工事の実績が豊富な業者を選ぶ
工事の実績が豊富な業者は、多くのトラブルを解決してきた経験があります。実績が豊富な業者を選ぶことで、専門的な知識と技術に基づいた適切な修理を受けることができるでしょう。業者のウェブサイトや口コミサイトで実績を確認し、信頼できる業者を選んでください。また、友人や家族からの推薦も参考になります。
まとめ
水回りのトラブルは、音を手がかりに早期発見と対処をすることが重要です。ウォーターハンマー現象、パッキンの劣化、空気混入など、音の種類ごとに適切な対処法を実践することで、多くの問題を解決できます。しかし、これらの対策を講じても改善されない場合は、水道局の指定工事事業者に相談するのが賢明です。
見積もりが明朗で実績豊富な業者を選ぶことで、信頼性の高い修理が受けられ、トラブルの拡大を防げます。早めの対処と専門家の助けを借りて、水回りの安全と快適を保ちましょう。